土門蘭先生のサイン本を三鷹の本屋さんでゲット!やったね!
数日前に土門先生がトークイベントをやられたとのことでしたが、わたしはその日、北海道から北海道から来た両親を、ハリウッドザコシショウのライブに連れて行くというミッションがあったため、残念ながら行けずじまい…。本当に悲しかったです。
土門先生には、厚かましいかとは思いましたが、私は三鷹在住なので、ぜひお会いしたかったのですが、ザコシのライブチケットを5枚も手に入れてしまったため、どうしても参れません、三鷹を楽しんでいただけると嬉しいです。とメッセージをお送りいたしましたところ、私もザコシが好きですと、ご返信をいただきました。ありがたいことでございました。
今回の死ぬまで生きる日記は、土門先生が漠然と子どもの時から感じていた、死にたいと言う感情に向き合う本でした。
カウンセラーの先生とのやりとりが非常に明快で、私も同時にカウンセリングを受けているような気持ちになりました。一つずつ感情を紐解いていく作業はめちゃくちゃきついんですよね。ちゃんとメモをとって次回までに思考を深めていく土門先生は、すごく真摯に自分と向き合っていたんだなぁと思うと同時に、それほど深刻に悩み続けていたんだなぁと言うのを感じます。
本来であれば辛い思いとは向き合いたくないはず。できれば忘れてしまいたいはず。でも現在進行形で悩まされる苦しみから解放されたいから、努力する。すごく疲れることですが、それほど綱渡的に必死に生きていらっしゃると言うことだと感じました。
カウンセラー本田さんの言葉や、思考を深めていく最中の土門先生の言葉が、自分の中で「ああ、そうだな」となることが多く、数時間で一気に読み切ってしまいました。
土門先生の著書との出会いは「戦争と五人の女」を手に取ったところからはじまり、最後まで読み切った私は感動し、著者を調べたところなんと私と同い年!!!と気づき、あまりの衝撃に応援メッセージをおくらせていただいたところから長く長くファンでいさせてもらっています。
まさか同い年の人がこのように、当時の戦争の描写を鮮明にできるものかと、本当に驚いたんです。それから、女性特有の思考のあり方とか。数年前に読んだきりでまた読み返すと重たくなるので部分的な表現になりますが、子どもを複数産んだ女性が、たしか末っ子だか三女だかを特に可愛く思っていた。という表現があり、なんかびっくりしました。そりゃ、当然複数子供を産んだら特別可愛いと感じる子がいてもおかしくないんですけど、架空の人物だとしてもそんなに正直に考えとして文章にしちゃっていいのか…!という点に驚いたというか。何に驚いたかいまいち伝わらない気がするけど、わたしはその正直さが潔くて嘘がなくて好きだと思いました。
何が言いたいやらもはやわかりませぬが、土門蘭先生、大変おすすめの作家さんでございます。
ぜひ皆様も、どこか寂しく、それでいて凛としたものを読みたい時はぜひお手に取ってみてくださいませ…