今月号はコロナ禍真っ最中にも関わらず私の腸の悩みを聞いてくれた優しい優しい目黒の大鳥神社前クリニックの北村直人先生に取材をしに行きました。
本当にただただ取材のネタ…みたいな感じで、私の胃腸の弱さを相談しに行ったんだけど、先生がめちゃめちゃ忙しそうで、というのも玄関にPCR検査やってますって書いてあって、結構本当にてんてこまいな様子でした。なぜ取材を受けてくれたのだろう…。
胃腸の弱さという、今現在大した深刻では無い問題を、相談して取材してたんですが、その間にも先生は何度も呼び出されていて、テレビ局の取材にも受け答えしてて、もう胃腸どうでもいいよね、って担当編集Kちゃんと話して、コロナの話に切り替えることにしました。
マスクは不織布が一番いいみたい。ついで、布マスク、ウレタンマスク。なんのマスクにせよ、してないよりは全然よいとのこと。
あとは加湿がとても大事です、とのこと。50%目指してください。喉の保湿になるみたいです。お風呂沸かして、浴室のドア開けとくと加湿効果もあるみたいです。
先生は全然寝てなくて、ご飯も全然食べれてなくて、なんでそんなに頑張れるんですか?って聞いたら、先生はしばらく考え込んで、そのうち泣いてしまいました。
抗癌治療していた患者さんが夏頃に熱が出て、どこにも行けなくなってしまったと。PCR検査しても、陰性で、コロナ病棟にも入れず、普通の病院にも入れず、だけど、先生のところで週3くらい治療をしていたら良くなってきたらしくて。
その患者さんがN95マスクをくれたらしいんです。他にもマスクを箱でくれたりして。余ってるからって。余ってるわけないじゃ無いですか。あのマスク難民だった時期。
N95マスクを手に入れた先生は、自分がやらなければ誰がやるんだ、と思ってPCR検査を自分のクリニックでやることにしたそうです。
スタッフもたくさん辞めてしまって、普通の患者さんはこなくなってしまって、どんなに頑張っても赤字で、アルバイトもしていたそうです。
もう倒産する、と思ったけど、なんとか、なんとか持ち堪え、理解してくれたスタッフと、PCR検査をすることをわかってくれた家族に感謝だと。
男のたくましい先生でしたがね、私はお医者さんが泣いてるのは初めて見ました。びっくりしました。
昨年開設したばかりの医院だから、補助金ももらえず、運転資金が尽きていると。でもやらなければならない。
先生は、きっとこのコロナ騒動が終わったら、この病院には誰も来なくなるでしょう。と言っていました。
私たちができるのはとりあえず、感染しないこと、しか無いなぁと思いました。
医療崩壊は現実に起きてて、昨日はそのお医者さんの苦しみを目の当たりにして、すごい気持ちになりました。
今月号のLDKではコロナのことを漫画にしました!ノンフィクション。
そして、コロナが落ち着いた後、目黒の大鳥神社前クリニック、みんな、よければ利用してください。北村先生です。すごく優しい先生です。